2016年04月01日

ブティック・ムック編「素敵な玄関・門周り・駐車場」

建築設計という職業の夫は普段は「ここにこういう土地があるのだが、ここにオフィスビルを建てるべきか、マンションがいいのか・・建つとしたらボリュームはどれくらいになるのか」という企画をメインにしている。依頼主は大手不動産会社とか信託銀行とか自治体である。
しかし過去に設計した家が建築雑誌やインテリア雑誌に掲載されたのを見たと、一般住宅の設計依頼がときどきある。
一般住宅の設計は建物の規模が小さい割にいろいろ煩雑なので、若いころはともかく現在ではあまりしたがらない。
それでも頼まれると張り切るのが、家本体の設計ではなく、外構つまりアプローチ部分とか植栽とかである。
「家は佇まい」が彼の建築ポリシーなので、建物がポツンと敷地にあるだけというのは、耐えられないようだ。

というわけでこの本をライブラリーから借り出してきた。現在ある家の外構をすべて任され張り切っている彼の参考になればと思ったからだ。
だけど、これ、残念ながら役には立たなかった。
だって64件の施工例すべて、あまりにも敷地が狭く、「引き」がなさすぎるのだ。
これは日本の家の悲しい宿命だから言ってもセンないことと知ってはいるものの、やはりせつない現実だた。

「門」といっても門から玄関扉がすぐそこ。手が触れるくらいの近さ。
そんなアプローチに植木を植えても、せいぜい1本か2本。「佇まい」なんて生み出せる余地がない。
もちろん施工する側はせいいっぱい努力しているのだと思うし、ないよりあるほうが断然いいには違いないのだけれど。。

そこへいくとここ八ヶ岳南麓には緑があるためか、駐車場や門、玄関への動線が長い家が多いく、みなそれぞれの趣向に合わせて庭作りを楽しんでいる。
平坦な土地は少ないがその特性を活かして頑張っている。
都会からの移住者や別荘族だけでなく地元の農家の方々も、木々を植え花を咲かせている様子は微笑ましい。季節ごとに会うのを楽しみにしている木や花もある。
でも最近、これがちょっと変わって来た。
駐車場部分だけでなく敷地全部をコンクリートで固める家が増えているのだ。
多分、雑草が生えるのを防ぐためだと思う。
たしかに草刈り草取りは大変な作業だ。一雨降れば草は伸びるし、夏は一週間もすればボーボーになってしまう。
でもだからといって全部コンクリートはないでしょ!と言いたい。第一照り返しで暑いんじゃないかな。少なくともすごく夏には暑苦しく見える。
マンションとは違い一軒家を持つのならそれなりの努力やメンテナンスは必要だ。
また高い塀をめぐらした家を見かけるが、こんな景色のよいところでなぜあんな高い塀がいるのかもわからない。

散歩をしていて思わず「あ、この家、素敵」と立ち止まりたくなるような家。
こんな家って案外ないんですよね。
家の内部はプライベート、でも外部はパブリックという意識を持ちたいものです。
posted by 北杜の星 at 07:15| 山梨 | Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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