2016年10月07日

山本朋文「認知症がとまった!?」

著者の山本氏は週刊朝日記者。
2014年62歳の時に東京医科歯科大学のもの忘れ外来を訪れ、浅田隆教授よりMCI(認知症初期症状)と診断された。
かねてよりもの忘れがあったものの、トシだろうと思っていたのだが、あるとき仕事上のダブルブッキングをしてしまい、こんなことはこれまでなかったと不安になって診療を受けたのだった。
以来初めは筑波大学での認知能力アップのトレーニングを受けていたのだが、お茶の水に東京医科歯科大学と連携する「オリーブクリニック」ができて、そちらに移り、さまざまな訓練を受けている。
その経緯を週刊朝日に「ボケてたまるか」という連載記事にし、それが本にもなったことで、NHKテレビの特集番組で取り上げたり、海外メディアからも取材をうけるようになった。
また講演依頼が増え、シンポジウムなどにも積極的に参加している。
そしてこの本が第二弾。やはり週刊朝日に連載されたものがまとめられている。

オリーブクリニックでは同じMCIや認知症の仲間たちとさまざまな訓練を受けている。
音楽療法、筋肉トレーニング、芸術療法・・
音痴なので苦手だった音楽だが、先生の指導のもとに古楽器の演奏ができるようになり、今ではレパートリーが10曲も!
何が効いているのかはわからないが、本山氏は山本氏筋トレを信頼しているようだ。
本山式筋トレとは現役ボディビルダーで筑波大学大学院でスポーツ医学を学んだ本山輝幸氏の発案したもの。
認知症には効果があると言われているが、相当キツイらしい。しかしそのキツサが脳に伝わるのだ。
しかし筋肉をつければいいのではない。
運動習慣のあるひとで認知症になる人だってたくさんいる。
大切なのは、筋肉が感覚神経と繋がることで、そうでなければ脳は活性化しないという。

何が効果的なのか?そもそもトレーニングがMCIの進行を止めているのか・
結論ははっきりしない。
でも、しないよりはする方がずっといい。事実改善されたのではと思われるフシもある。
もっともまだ大阪への新幹線で財布を忘れたり(それが遺失物として届けられるのだから日本は素晴らしい)、友人との約束を忘れたりはあるけれど。

MCIや認知症と診断された場合の反応は大きく3つに分けられるという。
「早期発見・早期絶望型」・・何をやっても駄目だとあきらめる。
「否認型」・・事実を受け止めようとはしない。(これは本人だけでなく家族もそうだと思う)。
「徹底抗戦型」・・効果があると思われることは何でも試してみる。
山本氏は三番目のようだ。(多分私もそうなるような気がする)。

現在日本の65歳以上の四分の一が認知症とその予備軍(MCI)と言われている。
850万人というものすごい数だ。
今やガンよりも認知症になる方がずっとずっと怖れられている。
けれどMCIや認知症になってもあきらめてはいけない。方法はあるのだ。事実イギリスでの認知症は減少しているという。

認知症が社会にもっと理解されるためにも、山本氏の活動を応援したい。
いつ自分に降りかかるかもしれない問題だもの。
こうやっていろんなトレーニングをして進行をなんとか食い止めている間に、近い将来必ず、認知症治療薬が出てくると思う。

女優の沢田亜矢子さんもMCIだと聞くが、みんな頑張れ!!
願わくば、オリーブクリニックのようなメモリー・クリニックが日本全国に開設されて、誰もがケアやトレーニングを受けられるようになればいい。
posted by 北杜の星 at 07:42| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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