2016年10月10日

黒須達巳「世にも美しい瞳 ハエトリグモ」

雨上がりの朝、玄関からアプローチを抜けて庭やガレージに行く時には、注意が必要。
無防備に歩くと、顔にべたっと粘着性の蜘蛛の巣が顔にくっつく。その気色悪いことったらない。
でもどんなにイヤでも、私は蜘蛛は殺さない。夫にも巣の糸を取るだけにしてと頼む。
蜘蛛は害虫ではないと聞いたことがあるからだ。

もっとも蜘蛛は昆虫ではないんですよね。
昆虫は脚が6本だけど蜘蛛は8本。
でも8つあるのは脚だけではない。このハエトリグモには目も8つあるらしい。
表紙を含めてふんだんに載っているハエトリグモの写真にはたしかに、つぶらで清らかな瞳がきらきらしている。(でも8つには見えないのだけど)。
まぁ、これを「世にも美しい」と思うか、「怖い」「気持ち悪いと思うかは、蜘蛛好きかどうかにもよると思うけど。

蜘蛛のことを知らない私はこの本を新刊案内で見つけ、早速借り出した。
ライブラリーの受付の女性は「蜘蛛ですか。。我が家にも大きな長い脚のが出てきますよ」と。
そう、すごーく長い脚の蜘蛛というのもいるんですよね。風呂場のタイルの上に居る時など、こちらは裸なので、とっても怖い。大声で夫を呼ぶ。

ハエトリグモは巣をつくらない。その必要がないらしい。
視力がいいのと、その跳躍力で家の中のハエや虫を生け捕りにできるからだ。
捕獲の瞬間を見たことはないが、「あぁ、あれがハエトリグモという名の蜘蛛なのだ」という蜘蛛の姿は見たことがある。
とても小さなサイズ。。でも歳をとっても昔の乙女は、どうも虫や蜘蛛は苦手。
じっくり観察したことがない。
たくさんの種類のハエトリグモがいるんですね。大きさや色の違い。毛深そうなのもいる。

マニアはどの世界にもいるもので、「ハエトリグモ撮影入門」として、機材や撮影テクニックが解説されている。
撮影するための、蜘蛛との駆け引きまで説明されていて、なんだか微笑ましい。
相手は動物だもの。じっとしていてはくれない。撮影するにはつかの間でも静止してもらわなくっちゃ。

江戸時代には、このハエトリグモに虫を捕えて遊んだという。
家に居ながらにして楽しむ庶民の遊びは「座敷鷹」と呼ばれたそうで、これは蜘蛛を鷹に見立てたものだとか。
蜘蛛が鷹とは、ちょっと見立て過ぎ?
ハエトリグモの「相撲」もあるみたい。

でも「知る」とは大切。
知ると好きになるものです。
蜘蛛が愛おしくなってきました。大きな目も、「世界でもっとも」かどうかはともかくとして、なかなかに美し感じるようになりました。
読んで満足の一冊。

ハエトリグモのぬいぐるみがあると、かわいいかも。

posted by 北杜の星 at 07:41| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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