2016年10月14日

海上保安協会監修「海上保安庁のおいしい船飯」

海上保安庁の仕事って、知ってるようでよくわからない。
海難事故が起こった時の救助や、怪しい外国籍船舶を見はったり、まぁ海の警察かなというくらいの知識しか私にはない。
ましてや海上保安庁の巡視船の乗員が船上でどんな訓練をしていて、どんな食事をしているのかに考えが及んだことがなかった。
だけどこの本を見て、彼らの仕事ぶりと船上ご飯がどういうものかわかった。
ご飯に関して言えば、「まぁ、なんて美味しそう!」と羨ましくなるものだった。

けっして豪華な食事ではない。
昔の日本海軍の食事は陸軍のそれと較べると、格段に上等だったと聞くが、海上保安庁の「船飯」は別に贅沢というわけではない。
肉体労働(船上での訓練などがある)で、若い人たちの空腹を満たすため、ガッツリ系の丼ものや一皿料理がほとんどだ。
メニューを考え料理をつくるのは、保安官自らだ。
この本には日本全国の巡視船の料理レシピが紹介されている。

海上保安庁が所有する452隻の船艇のうち、巡視船、測量船約200隻に料理人を務める主計士が乗っているそうだ。
彼らが20〜30人分の食事を担っている。(主計士は料理もだが事務畑の仕事をしている)。
船それぞれに「伝統的」なレシピもあるみたい。
牡蠣や海老、海鮮たっぷりブイヤベースなどあるけど、まさか、船上で釣りをしているわけではないですよね。

ちなみに人気ベストテン・メニューは、
牡蠣天丼、スタミナ麻婆焼きそば、ローストポーク オニオンソース、えび玉丼、ビーフストロガノフ、鶏肉のチャーシュー、桃の節句のちらし寿司、焼き豚風煮豚、奄美の鶏飯、軟骨あぶりソーキそば&ジューシー。

バラエティに富んでいる。
桃の節句のちらし寿司というのがカワイイ。
海上保安庁の船には女性も乗っているそうで、彼女たちのためのメニューなのかもしれないが、男性たちもみんな好きなんですね。
みんん好きといえばカレーも大好物のようで、カレーだけで12修理のレシピが紹介されている。

こういうエネルギーいっぱいのご飯を見ていると、こちらまで元気になってくる。
いっぱい体を動かした後のご飯が不味いはずがない。
しかも同僚が一生懸命作ってくれるご飯である。それをみんなで食べるのだ。いいなぁ。

30人分のレシピが4人分の材料に書きなおされているのは当然なのだろうが、でもきっと、何かが違うような気がする。
こういうご飯が美味しいのは、たくさん作るからなんじゃないだろうか。
100人となったら、それはまた別の話し。20〜30人分というのが、ちょうど良い人数分ではないかと思う。

東京で私がお世話になっていた美容師さんのお嬢さんが、海上保安庁の船に勤務していた。
彼女はそういう海関係の高校に行って、海上保安庁が第一志望の就職先だったのでとても喜んでいたそうだ。
彼女もこういう「船飯」を食べて、たくましく仕事をしているんだな。

毎日船に乗っていても、海が荒れると、船酔いする人がいるらしい。
船に弱い私たち夫婦はとてもとても働けない現場だ。
海上保安庁のことが少しはわかって、楽しい一冊でした。
posted by 北杜の星 at 07:02| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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