ほとんどこういうものを読まない私だが、堀文子という女性の生き方に憧れをもっているので、彼女の気概ある言葉に触れて、私自身の背骨を真っ直ぐにしたいと思ったのだ。
ときおりこういうことがないと、ホント、私はだらけてしまうニンゲンなのです。
堀文子は、いつも自由を求めた人だ。
それがどんなに孤独であろうとも、孤独を潔く受け止めてきたきた人だ。
そんな人が、こういうアフォリズムを出版することには、気恥ずかしさを覚えたことだろうと察する。
高みから物申す人ではないからである。
そうした彼女を理解しつつ、それでもより多くの人に彼女の珠玉の言葉を知って欲しいと、求龍堂の編集者は考えたのだろう。
「群れない 慣れない 頼らない これがわたしのモットーです」。
のっけからガーンだ。
すぐに頼っちゃうもんな、私。
自分ができるかどうか考える前に、夫にお願いしてしまう。
猫のハッチにすら、飛んでる蛾を「つかまえてよ」と頼っている。これではいけない。
ただ私が少しだけ堀文子流のところがあるとしたら、それは「群れない」ところ。
群れるのも群れるのを見るのも大嫌い。
習い事ができないのは、それが終わったあとでお茶だのランチだのするのがイヤだからだ。
そりゃ、年に一度や二度ならいいですよ。だけどそれが毎回のルーティンになるなんて、ゾッとする。
クラス会も一度行ったきりで懲りた。
会いたい人には個人的に会うほうが、ちゃんとお話できていい。
この「堀文子の言葉」を読む前に、彼女の自伝「ホルトの木のしたで」を読むことをお奨めしたい。
彼女の越し方、彼女の人となりがよくわかる。
70歳を超えて、イタリアのトスカーナの田舎に暮らし、81歳でヒマラヤにブルーポピーを見に行ったことも書かれている。
ホルトの木は、彼女のアトリエの前に立っていた樹齢500年以上の古木。
それを伐るという話が出たときに、彼女は怒り、その土地を買うことにした。
バブルの最盛期に背負った多額の借金は彼女を苦しめたが、でも彼女は後悔はしていない。
ホルトの木のいのちを救えた事を、喜んでいる。
そして初めての経験の90歳代を、自由に生きている。本当にすごい人である。
(ブルーポピー、青いけしの花は、長野県下伊那郡の大鹿村というところでもみることができます)
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