2007年04月17日

清水保佑「人が治るということ 助けるということ」

著者の清水氏は薬剤師である。
人が病気になると、医者に罹り薬を飲む。
でもそれは治してもらったのではない。
治るきっかけを与えてもらい、自分で自分を治したのだ。
医者や薬剤師はそこのところを認識しないといけない、と著者は言う。
私のホームドクターはいつも「どんなことをしても死ぬ時は死ぬし、たいしたことはしなくても生きる人は生きるんだよ」と人間の生命力の不思議さを教えてくれる。

「人に現れる症状はその時点でもっとも効率よく命を護る方法」なのだそうだ。
確かにそうだろう。
悪いものを食べて吐いたり下痢をするのは、一時も早く毒素を体外に排出しようとするためだ。
悪寒がして発熱するのは、冷えた体を温めるためだ。
だからすぐに下痢止め薬や熱冷ましを服用してはいけない。
「熱が上がるということは、病原菌と闘うための免疫力を上げているということです。新陳代謝を高めることにもつながっています」

私は2週間前熱が出た。38度5分の熱が一晩中。朝起きると37度5分に下がっていた。
こうした時私は鍼の先生のところに行き施術を受ける。
体がすぐに温かくなり、楽になるからだ。
「これは風邪の熱ではなく、体が消耗している時に出る熱なので、静かに休んでいてください」と言われた。
私は昔からオーバーワークになると、熱が出る。
以前は9度以上にすぐなっていたが、トシのせいか高熱が出る体力はなくなったようだ。
鍼の先生は言う。
「こういうふうに体にすぐ反応が出るのは良いことなのです。困るのはギリギリまで反応しない人」と。
私の体は単純、ということらしい。
この鍼の先生、私はとても信頼している。
何しろ初診のときに、私の脈を診て、「昔肺の病気をしたことがありますか?これは肺の病気をして今は治っている人の脈です」とおっしゃったのだ。
高校一年生のときに肺結核にかかった私は、ビックリ。ウン十年前のことまでわかるなんてすごいではないか。
そしてこの先生、何かシリアスな問題があると思われるときには、「病院に行って精密検査を受けた方がいい」とアドバイスしてくださる。

この本の著者は癌さえも、命を護っているのだと書く。
「癌に関るのはまず免疫系をつかさどる「腎」。それからストレスを発生させている「肝」があります。
ストレスが「肝」に入る。「肝」が不調だとイライラする「怒り」を作る。「怒り」は「肝、腎」を破りますから命にかかわってきます。
そのほか「恐怖心」も「腎」に影響します。「腎の草」ともいわれている髪が一日で白髪になるなどは、その典型です」

他に「五行別食事療法」「30日間浄腸法」などについても書いてある。
いわゆる西洋医学の医者とは異なる見解をしているひとなので、「?」と思われる向きもあるだろうが、こういう考えを知ることは、何かのときに役に立つ。
西洋医学で治れば簡単でありがたいことだが、人間の体はそんなに理屈で割り切れるものではないからである。
両方を上手に使って、自分で自分の体を治そうとすることが大事なのではないだろうか。
posted by 北杜の星 at 09:06| 雨| Comment(1) | TrackBack(0) | サ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
清水先生の本、私も読みました。
東洋医学が分かりやすく書かれていて、しかし、奥が深く何度も読みかえしています。
私は今、鍼灸専門学校に通っています。この記事を書いた方が施術を受けているという鍼灸院を教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
Posted by スナフキン at 2011年06月11日 23:22
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