2014年11月29日

りぼんぷろじぇくと「新・戦争のつくりかた」

私の友人が読むようにメールで奨めてくれたこの本は、10年前に発刊されたものを今回、「新」として再発刊したもので、なにが「新」なのかというと法律の記述があること。
10年間に法律がいかに変わったか、また加わったかがこれを見るとよくわかる。
特定秘密保護法や集団的自衛権がこの国の将来にいかに作用するか、戦争の足音が間近に迫っていることが危惧され、いま言わなければ!の強い気持ちがこの本の再刊となったのだと思う。
「りぼんぷろじぇくと」とは特定の政治団体や宗教組織ではなく、個人のゆるい結びつきで世の中を考えようとする集まりで、発行元のカタログハウスは通販会社である。
カタログハウスはこれまでもチェルノブイリ以降ずっと原発問題について発信している。
もちろん福島原発の事故もきちんと取り上げている会社で、私は扱う商品の品質とともに大きな信頼を寄せている。
(つい1っ花月前もコーヒーメーカーが壊れてしまい、カタログハウスで購入した、壊れたものは10年前にやはりここのをプレゼントされたものだった。)

この本は絵本である。
といっても幼児向けではなく、中高校生から大人のためのものだ。
どのように戦争が起きるのか。
戦争を起こすために、誰が何をするのか。
それに対して私たちはどうすればよいのか。
こうしたことがとてもわかりやすく丁寧に書かれている。
下部には日本文が英訳されて載っているので、英語の勉強にもなるだろう。

つい一昨日のことだ。
私が夫と車で走っているとすぐ前を宣伝カーが録音されたテープを流しながらゆっくり走っていた。
「尖閣諸島、竹島の領土を中国や韓国から守り、日本の国民を幸せにする私たち・・」と言っていた。
選挙が近いためなのだろうが、どうせ泡沫候補が所属する政治団体とはいえ、こうした扇動は怖いなと思う。
このアジテーションががなりたてる声ではなく、ソフトな女性の声というのがなおさら怖い。
(わかりやすいことに対してよりも、オブラートに包んだことの方がより危険だから)。
このように緩やかに中国や韓国に対する憎しみを植え付けようとするのは、ヘイトスピーチよりタチが悪い。

私はかねてより、国が「愛国心」を言い立てるようになったら要注意だと思っている。
最近「愛国心」とか「道徳」とかよく聞きますよね。
2020年には東京オリンピックが開催されるが、あれも愛国の求心力とされるのじゃないかと思っている。
ちょうど1936年のベルリン・オリンピックのように。

足音が近づいてきたと書いたが、じつはもう片足を突っ込んでいるのではないか。
気がつくとどっぷりと全身が浸りきっていることがないように、どうかこの本を一度読んでほしい。
世界を良くするのも私たち。私たちの平和への願いの結集のはずだ。
この本を奨めてくれた友人も私も、子どももいなければ孫もいない。あと20年もすれば私たちはこの世からいなくなる。
それでもこの国が憲法9条を守って、美しく続くこと願う。
posted by 北杜の星 at 08:32| 山梨 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | ラ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>それでもこの国が憲法9条を守って、美しく続くこと願う。

「国民が憲法9条を守る」なら分かりますが、「国が憲法9条を守る」というのは非常に危険なことだと思います
国が憲法9条を守るとなると、極端に言えば憲法9条を守るためなら国民が犠牲になっても構わないという理屈が通ります

それに、日本が他国に戦争を仕掛けられ、占領された場合には当然現憲法は停止され、占領軍が新たに憲法を作ることになります
現憲法を守るためにも、最低限の自衛権と抑止力が必要となります
Posted by at 2014年11月29日 19:01
「新・戦争のつくりかた」を読んだ者です。
あれにあるのは現実感が薄いとは思います。事実世界中で戦争はいつも起こっています。
でもそれだからこそ、あの本は価値があるのではと思いました。
先にコメントされた方の意見もわかりますが、戦争の抑止力として武器を持つのは間違いで、その理由は武器はどんどん増えるからです。
増えた武器は使わずにはいられなくなるでしょう。抑止を超えるものとなるような気がします。
最近の日本の政治を見ているととくにそう思います。
Posted by ピース at 2014年11月30日 11:44
名無しさん、ピースさん

コメント、ありがとうございます。


人それぞれに政治的意見は異なると思います。
誰もが自分を絶対正しいと考えるのは危険なことで、いろんな意見があることを踏まえて、みんなが共に暮せればいいですね。

ただ私は、いつのまにか戦争になってしまった・・というように、責任を他人に押し付けるのが嫌なので、自分の考えをこのブログで表明しています。

Posted by ハッチ at 2014年11月30日 18:36
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