2016年04月04日

はらだみずき「あの人が同窓会に来ない理由」

はらだみずきの名前は知っていたが、読むのはこれが初めて。

同年卒業の合同同窓会が開かれ、参加した宏樹は次回の同窓会の幹事をすることとなった。
常磐南中学三年D組の卒業生。卒業から20年、彼らは20歳から5年ごとに集まって来た。
同窓会の参加人数は今回13名。次はそれより多い人数をぜひ集めたい。

ひたすら同窓会参加者を募るというストーリー。
これだけでよく300ページも引っ張れるものだと感心する。当然中だるみはあるけれどイヤになるほどではない。
同窓会代行業なるものも世の中にはあるらしい。ネットを通じての広報活動ができる時代となったようだ。
ただ宏樹ら幹事たちの「熱意」が理解できないんだなぁ。
それというのも、私がクラス会や同窓会にまったく興味のない人間だからだ。これまで一度も行ったことがない。
べつだんやましい過去があるわけでもないのだが、まず、群れるのが嫌い。昔話をするのがうっとうしい。現在の状況を知りたい人がそういるわけではない・・
などなど理由はたくさんあるけれど一言で言うなら「うざったい」。
もちろん会って話をしたい人は数人くらいはいる。そういう人たちとは同窓会で会わなくても直接会ってゆっくり話をすればいい。
でもこんな私でもあと10年くらいしたらいろいろと懐かしくなって、ヨボヨボと出かけて行くのかも。
あるいはkさんが幹事となって「お願いだから出て」と頼んできたら断れないかも。
そうした義理で行く人だっているんじゃないかな。

アラフォーまで生きると、宏樹たちにもさまざまなことが起こる。
中学時代は女の子の憧れの的だった男子やマドンナだった女子は、どう変わったか?
悪い噂のあったあの女の子は今どうしているのか?
同窓会に来ない人には来ない理由があるはず。それは「来たくても来れない」のかも知れない。

今だから「あの時」のことが話せる。今だから謝れる。今だから許せる。。
それぞれの想いを抱いて、D組の卒業生たちは出欠のどちらかに印をつける。
posted by 北杜の星 at 07:25| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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