2016年04月12日

ジェニファー・L・スコット「フランス人は服を10着しか持たない2」

「フランス人は10着しか服を持たない」という本は2015年度のベストセラーNO.1となったそうだ。
ミニマリズムに興味のある私はこれをライブラリーから借りようと思ったのだが、予約数がすごくてとても順番が来そうになかったので諦めた。
つい最近、新着図書の項目を見たらこの本があった。ウェイティングは一つだけだった。
これはラッキーと私も借りることにした。

でも、ベストセラーの第二弾によくあることだけど、つまりは「柳の下・・」なんですよね。
書くべきことは最初の本で書きつくしているんじゃないかな。(読んでないからわからないけど)。
著者は大量消費生活で育ったアメリカ人女性。
大学時代にフランスに留学、そこでホームステイした名家の「マダム・シック」の生き方に感動したのが、「フランス人は10着しか洋服を持たない」を書くきっかけだった。
けれどこれはミニマリズム野本というわけではないと思う。
毎日を大切に丁寧に暮らすこと。そのために必要なのは「モノ」では必ずしもないということなのだろう。
ごく当たり前のヨーロッパの習慣が彼女にとっては目からウロコの生活術だった。

普段着がスウェットではない。どこに行くでもなく誰が来るわけでもないのに、きちんとした服装をしていた「マダム・シック」。(そうなんですよね、フランスやイタリアの女性って家に居る時もスーツを着てる人がけっこういるんです)。
毎日のルーティン通りに楽しく家事をしていた「マダム・シック」。
影響を受けてアメリカに帰った著者だったが、時が経ち結婚をし子どもを育てるうちに、少しずつ「マダム・シック」流が薄れてきた。
それに気づいて反省。どうすれば自分らしく美しく生きられるか・・
つまりは、そのことが延々と書いてあるんですね。

はっきり言って、これをお金を出して買った方はお気の毒。
これが参考になるのかなぁ?
わざわざフランスを持ちだすこともないと思うのだけど。日本の女性雑誌でもこれくらいのことは書いてあるんじゃないかな。

ここに書いてあることで「たしかに、そうだった」と思えたのは、ヨーロッパの主婦の家事の仕方だ。
彼女たちはじつによく働く。仕事を持ちながらも、家を美しく整え、時に友人を食事に招く。
曜日毎にすることを決め、今日は洗濯(この本にも書いてあるが、「月曜日は黒いものの洗濯、火曜日はタオルなど白いものの洗濯)、掃除、アイロンかけ・・
そして週末は必ず離れて暮らす親を(いやいやながらの義務感であっても)訪れる。
判で押したような決まりごとで暮らす彼らに、私はいつも敬服している。
これは日本人にはなかなか出来ないことではないだろうか。
「明日は予定が入った〜、今週は行けない」と言うことはほとんどなく、ルーティンとして日常を守ることは、できるようで厳しい自律心が必要だと思う。

それとアメリカ人には考えられないことだろうが、ヨーロッパ人は毎日食品の買い物をする人が多い。
週に一回スーパーマーケットに行って、カート一杯溢れるほど買い物をするのがアメリカ人だから、これには驚くはずだ。
ヨーロッパの人たちは毎日「ハムを2枚」とか「ステーキ肉を一枚」とかを、行きつけの店で買うのだ。
大都会の共働き世帯では変わって来ているものの、それでも個人商店はまだまだ健在だ。
そうした買い物の仕方が地域のコミュニケーションとなっている部分もある。

この本が役立つというよりは、昔のヨーロッパがまだきちんと残っていることが確認できたのがうれしかった。
でも服を10着にはできそうもないのは、私が「マダム・シック」にはなれないということなのでしょうね。
せいぜい「しくしく婆さん」になって、「マダム・シック」に憧れていましょう。
posted by 北杜の星 at 07:12| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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