2016年05月30日

若山曜子「なんでもない日のフランス料理」

久しぶりに楽しい料理本に出会えた。
タイトルにあるように、この本で紹介されている料理は、フランス料理といってもトリュフやフォアグラを使う豪華なものではなく、ごく普通の食材で作る普段の料理だ。
日本人が鮨やすき焼きやしゃぶしゃぶを毎日食べているわけではないのと同じで、フランス人の日常の食卓だってシンプルなはず。
そうでなくてくても日本以上に仕事を持つ女性が多いフランス、そう時間がかかる凝ったものがつくれはしない。

じゃがいも、人参、トマト、豆・・
これなら日本でも近くのお店で手に入る。
ちょっと違うのはバターやクリームの量がやはり大目ということだが、でもまず、レシピ通りに一度つくってみてはどうでしょうか?
そのうえで、自分なりに量を調整するといいと思う。
最初から自己判断で材料を加減したり、手順を端折ったりをついしがちだけど、そうすると「違ったもの」になってしまう恐れがある。
私はそれを避けたいので、最初はまず著者を信用してレシピ通りにつくるようにしている。だって黄金比を見つけるまでには何度も試作をしているのだもの。
  それで好みの味にならないときに別の方法を考えればいい。

基本的な料理がほとんどなので、知っているものが多かった。
それでも充分楽しくて、「あ、これつくってみよう」と思わせるものがこの本の魅力だ。
「さやいんげんとマッシュルームのアーモンド和え」なんて、本当に美味しそうで、これからの季節、ぜひ試してみようと思う。
ともすれば生クリームの脂質を恐れるあまり使うのを控えてしまうが、白いんげんをよく食べる我が家には「白いんげんのクリーム煮」は新鮮かもしれない。白いんげんとクリームの白が美しそう。

肉料理も、「コックオヴァン」とか「牛肉と人参の赤ワイン煮」とか、フランスで伝統料理でありながら家庭で簡単につくれるのがうれしい。
(ちょうどこのGWに友人夫婦が来たので、牛すね肉を煮込みましたが好評でした)。
こういうときのコツは、飲まないからといってワインを安物にしないで、ちょっと美味しいワインを使うことでしょうね。
煮込みはタイマーをかけていればその間、他のことができるので、お客様のときには案外助かる。
(それでいて、手がかかったように見えるしね)。

料理を始める若い方などにプレゼントしたくなる本です。
posted by 北杜の星 at 07:25| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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