2016年12月30日

ちるちんびと2016年1月号「OMソーラー」

OMソーラーとは自然と共生する次世代の暖房システムである。
太陽熱で屋根と屋根に設置したパネルを暖め、その熱を天井裏のダクトに集めたら、ファンで床下に送り込む。
床下に集まった暖かい空気が床暖房となる。
そのために屋根は黒く塗られる必要があるし、床下はベタ基礎のコンクリートにする必要がある。

OMソーラーは建築家の奥村昭雄氏が30年まえに考案した。
八ヶ岳南麓にある我が家もOMソーラー家だ。
この家の前、私たちは1989年、長野県の蓼科に山荘を建設した。そのときにOMソーラーをと考えて、日照のシュミレーションをしてもらったのだが、残念ながら周囲に高い木々が多くて日照不足と言われ、諦めた経緯があった。
OMの代わりに灯油の低温水床暖房とした。これはこれで心地よかったのだが、暖房費が原油価格に左右されるのが気にくわないし、空気を汚すのも気になった。
だから山から下りてきて2003年にここに家を建てる時には、迷わずOMにしたのだった。
北杜市は日本一、日照時間が長いことで有名なので、日照にはなんの問題もない。

ひと言で言うとOMは「快適」だ。
マイナス気温になろうとも天気さえ良ければ、昼間の集熱で室温は28度くらいになる。
朝着ていた服を、午後になると一枚一枚脱いで、Tシャツだけになる。
夜中には床下の蓄熱が減少して、起床時には17〜20度くらいを保つ。
電気の床暖房ほど乾燥しないようだ。
それとこれはOMを設置した人がみな言うことなのだが、不思議なことに電化製品などの故障が少ない。

もっとも困るのは、天気の悪い日が続くことや雪が降って屋根のパネルに雪が積もって融けない場合だ。
だから我が家でもっとも「寒いねぇ」と言い交わすのは、3月末ごろの曇天で日照が少ない季節。外は春の気配なのに室内は肌寒いのだ。

意外だがOMソーラーのシステムは冬に快適なだけではない。じつは夏も素晴らしいのだ。
夏は集熱にしないで、天井にたまった暖気を外に逃がすことができる。このためまるでエアコンを入れているようにヒンヤリするのだ。
部屋に入ってきた人が「クーラー、ついてるの?」と訊くくらい涼しくなる。
それでも暑い夜は、外気取りいれもできる。(東京のような熱帯夜だとダメだけど、ここ八ヶ岳では夜はすごく涼しい)。

このOM、現在もどんどん進化している。 
私たちが家を建てた十数年前には、ファンは強制ファンで電力を使わなければいけなかったが、今はファンを回すために太陽光発電ができるようになったので、暖房に関してはオフ・グリ
ッドになる。
また、エアコン一台で補助暖房ができるし、冷房をして家全体に回すsこともできるようになったそうだ。

残念なおはこのOMソーラーのシステムは、改築工事ではできないこと。
新築時の土台かからOM用としないといけない。
基礎にコンクリートをたくさん使うので、どうしても建築コストがかさんでしまう。
しかしイニシャルコストが高くても、ランニングコストでカバーできるのだから、悪くはないと思う。

クリーンで環境に負荷をかけない。コストがかからない。。こんないいことはない。
この本にはOMソーラーの家が紹介されているが、どの家もナチュラルな素材を使って心地よさそうだ。
OMソーラーを選ぶ人って、ある共通性をもっているようで、なんだか連帯感を持ってしまう。
これからもどんどん進化するのかもしれないOMソーラー・システム、もし家を新築する場合はお勧めです。
一般住宅だけでなく、公共施設や幼稚園や病院などにもいいと思う。
お日様が当たる土地ならどこでも大丈夫!
posted by 北杜の星 at 07:42| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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