2017年01月23日

やまぎん情報開発研究所「庄内のレストラン」

なんか、この本、熱い空気を感じる。
その熱がどこから発生するか、これを読むとわかるのだが、それはみんなの庄内への郷土愛の強さなのだ。
庄内地方は山形県の日本海側に位置し、狭いエリアに海、里、川、山がある。
自然に恵まれ、清涼な空気と水がはぐくんだ地産の食べものの宝庫だそうだ。
その庄内に奥田シェフのイタリアン・レストラン「アル・ケッチャーノ」があることは有名。
この本をはその奥田シェフご推薦の庄内の食事処がたくさん紹介されている。
といっても、豪華なレストランばかりではなく、普通の町の食堂のようなところだっていくつもjある。
(第一、「アル・ケッチャーノ」だって外観はちっとも高級ではない。国道沿いの「ちょっとハンバーグが美味しい店」風な店にしか見えない)。

私は庄内へはたった一度行っただけ。
それも山形への旅行が目的ではなくて、新潟まで来たからそのついでに足を延ばして鶴岡へでも行って、古い町を見学し「アル・ケッチャーノ」でランチをしようということだった。
鶴岡を見て食事をし、すぐにまた新潟に戻った。
でも「あぁ、いいところだな。豊かそうなところだな」という印象があった。

その豊かさのおおもとが、これを読むと理解できるんですね。
こういう豊かさを持つ人々は「強い」と思う。
基本がしっかりしているなかでの暮らしがあるからだ。そしてしっかりしたものの上だからこそできた文化と歴史に知性が感じられる。

どの店も行きたくなるが、どちらかというと洋食系ではなく普通の和食屋さんがいい。
庄内の野菜を使ってのおかずなど本当に美味しそうだ。
このなかに「平田牧場」の「とんや」という店があるのを見て、「あ、平牧って山形だっけ?!」と気がついた。
平牧の豚肉は「平牧金華豚」「平牧三元豚」で有名なブランド豚肉だ。六本木のミッドタウンにもとんかつのお店があって大人気だし、都内のレストランでも「平牧の豚肉です」と恭しくメニューに載っている。
たしかに平牧の豚肉はとっても美味しい。脂があっさりしているのでさっぱり食べられるのだ。。
我が家はいつもこの平牧の豚肉を食べているのが自慢だ。ハッチ君もミンチが大好き。
この平牧の豚肉、じつは「生活クラブ生協」で注文して届くもので、これがあるから生活クラブはやめられない、とまで思うくらいの品質なのである。
生活クラブの役員さんが平牧での豚の飼育について話してくれたことがあるが、なるほど、こんなふうに育てられた豚なら旨いはずだよなと感心した。
それと豚からの排泄物はちゃんと地産の米や野菜に還元されるようなシステムになっているのだとか。
つまり、庄内のなかでうまく循環しているのだ。

本の後ろには庄内のレストランを支える生産者が紹介されている。
この人たちとレストランが固いきずなで結ばれているからこそ、美味しい食べものを提供できるのだ。
づくづく庄内という土地の底力を感じる。
今度は是非、庄内を目的地として訪れてみたいものだ。
posted by 北杜の星 at 07:48| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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