2017年06月29日

吉村葉子「徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢」

著者は20年のフランス在住を経て日本に戻り、神楽坂の狭小一軒家から築30年のマンションに引っ越して、その暮らしぶりを写真と文章で表したのがこの本。
フランス滞在中はファッション以外の、料理、政治、経済などあらゆるジャンルの話題を日本のメディアに紹介する仕事をしていたという。
ここにはお金を使わないでも心豊かに暮らせるフランス式生き方が書かてている。
経済優先でなにもかもが消費で支えられている日本と較べて、ちょっと反省してみるのにいいかもしれない。

とってもお洒落!というのがこの本の最初の印象。
それもそのはず、写真に載っている家具や食器や小物のほとんどは、彼女がフランスから持ち帰ったもの。
だから室内はまるでフランス!
クラシカルでシック。(でもファブリック系はすごーく派手)。

フランス人は親しくなってもお金の話はしないのだとか。
株で儲けたの損したのという話は誰からも聞いたことがないというが、そういえばイタリア人もそうした話題は持ち出さないなぁ。
お金があるということも、ないということも会話の中には出て来ない。

フランスはグルメの国なのに太った人はあんまりいない。
パーティなどでは前菜、メイン、チーズ、デザートをしっかり食べて、飲み物は泡もの(シャンパン)から白・赤・食後酒とたっぷり摂ると言うのに、何故なんだ?
その秘訣がここに説明されているので、参考になるはず。
フランス人たちはお腹いっぱい食べた翌日は「食べない」のである。
朝はコーヒーだけ、昼夜はりんご1個・・
そうやって体を調整し、体重を元に戻しているのだ。
(これは私もしていることで、たくさん食べた翌日や翌々日はあまり食べない、毎日続けて美味しいものは食べないようにしている。だから数日旅行して旅館の食事が続くのは苦痛)。
これは不思議なことなのだが、フランスやイタリアでは男性も女性も同じ量を食べるんですよね。
日本だと、女性には小さなお茶碗でご飯がでてくることがよくあるが、あちらではそういうことは皆無。
女性だってしっかり食べます。
そしてみんなでテーブルを囲むときは絶対に「私、ダイエット中なの」とかは言わない。(フランス人のように後で自分で調整すればいいことだから)。

彼らの家での食事は本当にシンプル。
サラダ、ハム、ヨーグルト。でも一応はちゃんとコースになっているからおかしい。
イタリア人のように炭水化物を多量に食べないからもあるが、フランス人はほっそりしている。

この中には簡単なリエッとかガトー・ショコラの作りかたが紹介されている。
リエッとってどうもうまくいかない。脂っぽくなりすぎたり逆にパサになったり。でもリエッとは作り置きしておけば前菜にもなるしメインにもなるし、本当に便利なもの。
このレシピに添って一度作ってみよい。さいわい我が家では生活クラブの平田牧場の豚肉が手に入る。あのバラ肉塊なら成功するかも。

いろいろ役立つセンスある暮らしが提案されているのがうれしい。
でもこういう本を見ていつも疑問に感じることがある。
在フランス中、彼女たちは白人フランス人としかおつきあいがなかったのだろうか?
フランスには中東、北アフリカ、インドシナ半島などからの移民がたくさん住んでいて、生れた時からのフラン人も大勢いる。
どうしてそういう人たちの暮らしが紹介されないのか?
レストランだって伝統的なフレンチもあれば、ベトナム料理店やあモロッコ料理店だってあるはず。
ましてパリは昔からコスモポリタンの街だ。
私はそういう人たちをも含めてのフランス事情を知りたいと思うのだけど。。そういう本は売れないのかなぁ。
posted by 北杜の星 at 07:23| 山梨 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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