2017年08月15日

藤生明「日本会議」

今日は敗戦記念日。
日本の将来を考えてみようと、この本を読みました。

日本会議。
海外メディアは日本会議を日本最大の右翼団体と位置付けている。
会員は4万人以上。全国すべての都道府県に支部を置く。
現在組閣の議員たちの大部分が会員であり、安倍政権を支えるものとして、改憲、国防、靖国神社の国有化、教育、皇室(男子直系)などについての方向付けは、日本という国をどこに運ぼうしているのか、私など団塊の世代として左派リベラルな人間は心配になってくる。
その日本会議がどんな組織なのか、その成立から詳しく記述しているのがこの本。
しかしこの著者は私見を述べることは避け、取材した事実を挙げ、その本質を考えるのは読者に任せているようだ。
はたして日本会議が「日本を裏側から支配しようとしているシンジケート」かどうかは、読者の判断しだいだ。

国会議員は約290人、地方議員は1800人。
神社庁や新興宗教団体、企業家・・
日本会議の会員はさまざまだが、私に言わせれば「保守反動」勢力としか思えない人たちである。
(もっとも現在は「リベラル」という言葉が死語となっているのだが)。
しかしどの国の政権にも、「影」の勢力はあって、政府はどこもいわゆる「傀儡」なのであるから驚くにはあたらない。
アメリカには「ヘリテージ財団」という米財閥系の組織があって、これはシンクタンクと称されているが、アメリカの国政の方向を決定するものとされている。
いつの時代も政策の中心は国民ではなく、こうした財閥や企業の論理で動かされているのだと思う。

日本会議の正式設立は1990年代とされるが、発端は1967年、長崎大学に二人の学生が入学したことによる。
彼ら二人は新興宗教「成長の家」の教えを信奉する者たちで、当時盛んだった左翼学生運動を制圧し大学を正常化させることが目的だった。
(「成長の家」は数年前から私の住む山梨県北杜市に本部を置いている。)
それがしだいに発展し、「美しい日本」「神聖な国家」を内外に認知させようとする組織となった。

まず「教育の正常化」。
正しい歴史観を教え、道徳を重んじる教育。
それから「靖国の国家護持」を掲げる、
天皇制の強化。
そして憲法を変えること。

他にも日本会議の目的はあるが、大きくまとめると以上のようだ。
これに賛同する日本人は増えているのが現状だが、当然、アジア諸国からは危険な団体として見られている。
ほんの70数年前のあの戦争を「侵略」ではなく、「解放」するためと言いくるめようとしているこの国が、他のアジアの国々から懸念されるのは無理はない。

いつも私が思うのは、人間は歴史からは学ばないということ。
歴を繰り返すだけ。
そんな愚かさがいつまで続くのか。
せめて私たちは、「疑問」に思い、「それて本当にそうなのか」と自分の頭で考えることが大切ではないだろうか。。
先日、北朝鮮がミサイル発射をした際に、東京の地下鉄が停まったが、あれが本当に必要だったのか?あれは何かを扇動しようとしているのではないか?
(あれに対しては韓国からも「過剰反応」と言われている。)

自分の頭で考えるためにもこの本、お勧めです。
posted by 北杜の星 at 07:15| 山梨 ☁| Comment(0) | ハ行の作家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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