2005年から2012年までの各所での対談を集めたもので、対談相手はいろんな分野の先鋒たち。
かわぐちかいじ、富野由悠季、井上雄彦、養老孟司、夢枕漠、伊坂幸太郎、天野喜孝、鈴木一義、中野美奈子、滝田洋二郎、山本淳子の11人。
漫画家、アニメーション映画監督、画家、作家、文学者などなど。
じつは私は一冊も冲方丁の本を読んだことがない。
本屋大賞を受賞した「天地明察」も読んでない。
理由は彼の「冲方丁」というペンネームだ。
どうもあの作りすぎた名前がなにやら胡散臭く感じられて、敬遠していたのだ。
ゴメンナサイ、私、時々こういう偏屈さを自分でも「良くない性格だ」と持て余しているのだけれど、これを読んで冲方丁という人がとても素直な人だということがわかり、そのうえ博識でしかも気持ちの良い人というのが感じられ、大反省。
ただその名前に関しては、鉄腕アトムの演出を手がけた映画監督の富野由悠季は初対面の冲方丁に、「この漢字で『ウブカタトウ」と読ませるのか?そこまでヒネるのか?とこういう作家は信用しちゃいけないと思いました。ここまで表現をいじる作家は危険だと思ったんです。、もっと素直でいればいいのにと感じてね。」と言っている。
のっけからカウンターパンチを食らわされて絶句している冲方丁が気の毒になるが、でも彼は聞くところは聞き、自分の考えを述べるところはきちんと述べていて、好感がもてる。
でも私と同じように彼の名前に対して感じる人がいることに、少し安心。私だけが偏屈なわけではなかったのだ。
タイトルの「にすいです」というのは「さんずい」の「沖」ではなく「にすい」の「冲」ですよということ。
「うぶかた」で漢字を検索しても冲方は出てきません。
私は冲方丁をコピペしてこれを書いてます。
夢枕漠と伊坂幸太郎は同じ作家だからか、私の興味も大きかった。
とくに伊坂幸太郎とはお互い子どもをもったことの創作への影響などプライベートの話もあって、面白かった。
今さらながらではあるけれど、「天地明察」読んでみようかな。
本屋大賞からかなり時間が経っているから、もうライブラリーの予約は少なくなっているのでは?
彼の博識ぶりを堪能できるかもしれない。

