ライブラリーには結構な予約数で、いつ読めるかわからないほど。
フランスと日本では気候風土や慣習が異なるため、フランス流が必ずしも役に立つとは限らないし、検索してみたら同じような趣旨でしかも評価のより高い本があるのを知った。
それがベテランスタイリストの書いたこの本だ。
もともと私たち夫婦はモノを捨てるのが大好き。罰当たりなほどなんでもポンポンと捨てる。
東京暮らしから田舎暮らしを始めた時にはずいぶんたくさんのモノを捨てた。服もわんさか捨てた。
それでもこの数年間に増えてきている。しかも買ったはいいがあまり着ない服の多いこと。(田舎は店が少なく買い物はネットになるので、失敗があるからだ。)
いつも着る服は限られているような気がする。それは心地よく、マッチングのいい服だ。
日本人は「着回し」の呪縛にとらわれていると地曳さんは言う。
毎日違う服を着るための着回し術に振り回されすぎだと。
コーディネイトを変えれば変えるほどセンスは悪くなるらしい。たしかに「決まった」組み合わせはそうはないものだ。このパンツにはこのトップスと定番となる組み合わせがある。
だから品質の良く自分に似合っている服を週に2回も3回も着なさいというのが彼女の提案。
朝着ようと思って着るのをやめた服は、つまり不要な服。それを捨てなさい!
持っていてもその服はこれからも着ないはずだから。
うん、そうです。「どこか変かも」と思ったから着ないんだから、結局は着ないよね。そしてもし着たとしても、一日中 「居心地悪い。
私は他人から見ると「あの人、いつも同じ服を着ている」と思われていると思う。
夏は白のパンツ、冬は黒のパンツ、それもほとんどがデニム。
だけど他人が見て同じようでもじつは白も黒もそれぞれ10本くらいはある。素材やデザインが微妙に異なるのだ。
でも穿くのはいつも2、3本。つまり他のパンツは不要なのだ。それにもかかわらず持っているのは何故?
そんな服は潔く捨てるべき、と地曳さんは提言する。
その代わりに「買うべき」アイテムを紹介してくれている。
まず3万円から5万円の靴。これは高いといわれるかもしれないが、週に3回何年も履くとしたら安いもの。上等な靴はちゃんとソールを張り替えてもくれる。靴は体全体を支えるものだから装身具以上の役割をもつ大切なものだ。
それから2万円から3万円のストール。これも納得できるアイテムだ。ストールは差し色としても使えるし便利。
もう一つ、これは意外だった。一足5千円のタイツだ。タイツに5千円の大枚をはたくのにはちょっと勇気がいる。私はせいぜい千円のタイツで満足しているけれど、今度の冬は清水の舞台から飛び降りるつもりで一足試してみようかな。きっととても心地よいものだと思うが、地曳さんは「私は、5千円のタイツをはいている!」と自信がつくのだそうだ。
どんなに高い服でも着用頻度が増えると、ランニングコストは良くなる。つまりはコストパフォーマンスが高くなる。
地曳さんはバブル期に大量の服を買っていたけれど、何を着ていいかかえってわからない時があったという。
今は上質な服を週に何度も着るそうだ。他のスタイリストさんたちもそのような着方にシフトしてきているらしい。
モノを少し持つ。そしてしっかり活用する。
彼女は今の洋服には「一生もの」はないと断言している。素材は日進月歩で進化しているし、デザインも2年から3年で変わる。
自分のスタイルを持ってそれをいつも「素敵」と思わせるには、やはりUPDATEが必要なのだ。
同じスタイルだからといって、いつも同じ素材デザインのものを着ていると、それらはいつか時代遅れとなっているからだ。
普段着るものにお金をかけ、パーティなど着用頻度の少ないものはファストファッションの店で買えば良いのだ。今はザラやH&Mなどで1万円台でそうしたドレスが買える時代だ。)
これを読んでから私はTシャツを10枚くらい、パンツを5本ほど捨てた。
なかには高いものもあって迷ったが、着る頻度の少なかったものをこれから着るとは思えないから。
そして八ヶ岳アウトレットに2年ぶりに行って(八ヶ岳アウトレットって御殿場とか軽井沢と比べると良いお店がないんですよね)、夏の白のデニムを買った。
これはUPDATEなんだと自分に言い聞かせながら。
そうそう、この本の中で「そうかもしれない」と納得したのが、セールで買うよりも季節初めに定価で買うことが進められていたところ。
7月のセールで2カ月着るなら、5月に買って4カ月着れば、着る回数で服の値段は結局は同じことになるという。
安いから買うのではなく、本当に欲しいから買う・・夏物セールの時期だけど、私、行かないもんね。。多分、行かない。。。

